通路幅「50㎝」の感覚
- 歩くと服の袖があたる
- 着替えができる幅ではない
- 服の出し入れはできる
- ウォークインタイプなら狭くていい
- ハンガーパイプの位置は重要
ファミクロの通路幅は服を掛けた状態で「50㎝」。
歩くと服の袖があたるくらい狭く、なかで着替えができるほど広くはないです。
ただ、収納部屋としての機能は十分果たせます。
ファミクロの通路幅でお悩みのかたは参考にしてみてください。
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【ファミクロ】通路幅「50㎝」の感覚
服を掛けた状態の通路幅は50㎝になります。
ユニクロのフリース(Sサイズ)を並べると、袖部分が当たってしまうくらいの幅。
ファミリークローゼットは「Ⅱ型」と呼ばれるタイプで両サイドにハンガーパイプを設けました。
関連記事【実例】ファミリークローゼットⅡ型の収納アイデアを紹介
ファミリークローゼットの詳しい寸法は以下。
柱芯~柱芯までの寸法は1,820mm(2マス分)。
実際の有効幅(壁~壁)は1,680mm。
壁からハンガーパイプの中心までは300mmになります。
この寸法に服を掛けると・・・
通路幅は「50cm」になります。
計算上はうまくいっても服の袖部分が突き出てくるため、思ったよりも通路幅が狭くなる傾向にあるようです。
図面上は2マス分でも「柱」や「断熱材」などの厚みによって有効幅が狭くなります。
そもそも、住宅では910mm(1マス)のグリッドに合わせて設計されることがほとんどです。
そのため、ファミクロ3畳においては2倍の1,820mm(2マス)が幅として考えられるのが一般的。
必ずしもマス目通りに間取りを作る必要はなく、
実際に間口を広げて通路幅を広げているお施主さんもいるようです。
改めて図面上で見るとファミリークローゼットの幅は1,820mm(2マス分)です。
この寸法は柱芯~柱芯の距離になるため実際に使える幅は1,680mm。
- 60cm(収納)+60cm(通路幅)+60cm(収納)=1,800mm
上記寸法で考えていると有効幅(1,680mm)に収まりません。
これが結構勘違いされやすいところ。
歩くと服の袖があたる
通路を歩くと腕に両サイドの服の袖が当たるくらいの幅。
ただ、カニ歩きのように横向きになるほど狭くはなく、
上体を斜めにすれば服に当たることなく歩行が可能です。
また、大人2人がファミリークローゼット内で作業するには狭く、
すれ違うのもギリギリと言った感じ。
服を出し入れするにしても大人1人が作業できる幅といったところです。
ファミリークローゼットの通路幅は「60cm」が理想的とされています。
これは大人1人が通路を歩いても、ハンガーパイプに掛けた服に肩があたらない寸法だからです。
我が家の施工例からすると「60cm」は理想的な幅であることはあながち間違ってないかと。
着替えができる幅ではない
通路幅50㎝は着替えをするには厳しい幅。
狭くて思うように身動きがとれなかったり、ハンガーパイプに掛けた服が当たって煩わしいからです。
無理やり着替えることはできますが、のびのび着替えができる環境ではないです。
着替えは隣の脱衣所でしています。
関連記事≫【間取り公開】32坪のファミリークローゼット位置は1階の隅
余裕を持って着替えたいのであれば「80cm~」は確保したいところ。
「80cm~」あればハンガーパイプに吊るした服が当たったりすることもなく着替えができる広さだからです。
ただ、Ⅱ型のファミリークローゼットに通路幅「80cm~」を確保するには間取り自体を広げる必要があります。
服の出し入れはできる
通路幅「50㎝」でもハンガーパイプに掛けた服の出し入れはできます。
気になることと言えば・・・服を出し入れするときに背中に反対側の服がガシガシ当たるくらいでしょうか。
広いに越したことはないですがファミリークローゼットの機能を果たすことは十分可能。
なかで着替えをするには厳しい幅ですが、服の出し入れは問題なくできます。
ウォークインタイプなら狭くていい
出入り口が1つしかないウォークインタイプのクローゼットは単なる収納部屋にすぎません。
1日の中で滞在する時間は数分程度ですし、通路幅が狭くても服の出し入れは可能です。
通路幅を広くしてしまうと無駄にスペースを取るだけ。
ただ、通り抜けができるウォークスルータイプを採用する場合は最低60cm~は確保しておきたいところ。
服の袖がガシガシ当たったり、窮屈に感じたりなど通り抜けるたびにストレスに感じるからです。
生活動線として考えるとウォークスルータイプの通路幅は大人1人が通れる幅(60cm~)は必須と言えます。
ハンガーパイプは壁から30㎝
ハンガーパイプの位置は壁から「30㎝」。
こちらから何も指定をしなかったためメーカー推奨の「30㎝」で取り付けられました。
ハンガーパイプの位置を変えたい場合はあらかじめ伝えておきましょう。
では、実際に服の掛かり具合を見ていきます。
Tシャツ・ワイシャツ
Tシャツ(ロンT)やワイシャツなどのインナーは壁に当たりません。
壁から3~4㎝ほど隙間ができる幅。
スーツ・薄手アウター
スーツや薄手のアウターは壁に当たりません。
サイズによりますが壁から1~2cmほど隙間ができる幅です。
壁に当たるにしても袖の先が触れるレベル。
厚手アウター
厚手のアウターはガッツリ壁に当たります。
ジャケットなど厚手の服はどうしても壁に当たってしまいます。
厚手アウター以外であればほぼ壁に当たることないです。
シャツ類であればゆとり持ってかけることができますし、
薄手アウターやスーツに関してはわずかに隙間ができる程度。
気になったのはハンガーパイプに掛ける服の量。
ハンガーパイプへ服をギュウギュウに詰め込むと袖部分が通路側へ突き出てきます。
掛ける服の量によって通路幅が圧迫されるため、家族構成によっては注意が必要です。
関連記事≫3人家族でファミリークローゼット「3畳」は広いのか?使用感を共有
メーカー推奨の壁から「30㎝」は無難といえば無難ですが、その分通路幅が狭くなってしまいます。
窮屈でも「服の出し入れさえできればいい」なんて方なら問題ないかと。
壁から何cmが理想的なのか?
- ギリギリを狙うなら27cm
- 余裕を持たせるなら30㎝
ハンガーパイプの位置はさまざまな意見、見解があります。
ネットで検索すると壁から27センチ前後にしている方が多い印象。
我が家のハンガーパイプは壁から30㎝。
実体験からすると2~3cm短くしても収まりは問題ないと思います。
シャツ類なら3~4㎝、スーツや薄手アウターなら1~2cmほどの隙間ができるからです。
通路幅を広く取りたいのであれば、ハンガーパイプの位置は壁から27cmがギリギリといったところでしょうか。
仮に27㎝にしたとしたら・・・6cm(3cm×2)通路幅を広げることができた計算になります。
ただし、厚手アウターは間違いなく壁に当たるのでそこは承知しておきたいところ。
これが正解ではないので最終的な判断はご自身でお願いいたします。
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【ファミクロ】通路幅50㎝のまとめ
まとめ
- 歩くと服の袖があたる
- 着替えができる幅ではない
- 服の出し入れはできる
- ウォークインタイプなら狭くていい
- ハンガーパイプの位置が重要
通路幅「50㎝」は歩くときに服の袖があたります。
そのため、なかで着替えができるほど広くはないです。
ただ、服の出し入れは問題なくできますし、
ウォークインタイプなら狭くてもファミクロとしての機能は十分果たせます。
「通路幅を確保したい」ならハンガーパイプの位置をわずかにズラすのも選択肢のひとつ。
個人的には壁から27㎝がギリギリだと思います。
通路幅でお悩みの方は当記事を参考にしてみてください。