寝室の窓は「高窓」のみにしました。
今回は実際に「高窓」を採用して感じたことを紹介したいと思います。
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【新築実例】寝室は「高窓」が3つのみ
製品情報
- メーカー:リクシル
- 品名:高所用横滑り出し窓
- サイズ:1185×H370mm
寝室の広さは「5畳」。
関連記事≫【公開】寝室「5畳」は狭い?実際に住んで分かったリアル体験
とにかくプライバシー性を優先させて「高所用横滑り出し窓」を3つのみにしました。
寝室を高窓のみにして感じた9つのこと
- プライバシー性は高い
- 風通しはすごくいいわけではない
- そこまで明るくはない
- 思ったより眩しさは感じない
- 圧迫感(閉塞感)はある
- 窓の開け、閉めがめんどう
- ロールスクリーンの使用頻度が少ない
- 結露はある
- 虫が窓と網戸の間に挟まる
メリット・デメリットを含めて詳しく紹介したいと思います。
なお、立地、窓の仕様、位置によって条件が異なるため、すべての場合において当てはまるわけではありません。
ですから、あくまでも参考程度までにお願いします。
プライバシー性は高い
「高窓」最大のメリットはプライバシー性が高いこと。
窓が高い位置にあることで、お隣さんや歩行者など外からの視線が気になりません。
例えば、寝室のすぐ側が歩行者用道路だとして、常に人通りがあると視線はどうしても気になってしまうもの。
「高窓」ならそんな心配は無用。
実際、窓の外は車通りが少ない脇道で散歩コースとして歩いている方がいますが、「高窓」のおかげでまったく視線が気になりません。
寝間着で何をしていようが気兼ねなく過ごせるのが素晴らしい。
ただし、「音」は聞こえます。
立地にもよりますが話し声や車のエンジン音などは聞こえるので、「高窓」にしたからと言って音が聞こえにくいとかはないです。
寝室のように癒しを求める空間なら、プライバシー性を考慮して「高窓」にする選択肢も。
風通しはすごくいいわけではない
風通しはすごくいいわけではないです。
そもそも、風通しは窓の位置によって大きく左右され、対角線上にあることで室内の空気がスムーズに循環すると言われています。
ですから、我が家のような横並びに隣り合ったような構図では風通しはあまりよくないです。
窓を全開放しても「ビュービュー」と風が通るわけでもなく、窓付近でわずかに感じるのみ。
ただ、寝室のドアを開け、他の部屋の窓を開放することで風通しはよくなります。
換気するにしても寝室の「高窓」のみでは風通しに不安があるのは確かです。
そこまで明るくはない
窓のサイズ、位置にもよりますが「高窓」はそこまで明るさは感じません。
イメージとしては空間の上は明るく、下は暗いそんな感じ。
一日を通してみても明るさをあまり感じないのが正直な感想です。
実際に時間ごとに見ていきましょう。
7時過ぎ
東向きの窓から朝日が差し込みます。
ベッドサイド付近はほどよく暗いため起床するにはちょうどいい明るさです。
10時
10~12時まではこんな感じ。
7時台よりも若干部屋の中が明るくなっているのが分かるかと思います。
太陽の光は差し込みますが、やはり下の方はそこまで明るさを感じません。
南向きの窓から徐々に光が差し込んできますが、窓の真下付近は暗いまま。
14時過ぎ
14時過ぎになると徐々に太陽の光が入らなくなり、次第に暗くなっていきます。
17時過ぎ
17時過ぎだとこんな感じ。
窓のサイズ、位置によって光の入り方は全然違うと思いますが、
我が家の条件(立地、窓サイズ、位置)では一日を通してみてもそこまで明るさを感じませんでした。
寝室の過ごし方によってあまり採光を必要とせず、寝るだけという部屋なら「高窓」という選択肢も。
思ったより眩しさは感じない
「高窓」は普通の窓よりかは眩しさを感じません。
窓が高い位置にあることに加え、サイズも横長いため、太陽の直射日光が差し込む範囲(角度)が狭いためです。
ベッドに横なって真上を見た状態(朝7時)ですが、太陽の直射日光による眩しさを感じません。
部屋の奥まで光が入りますが、ベッドサイド付近は暗いままです。
眩しくないだけで、明るさはあります。
ですから、昼間寝るにしてもカーテンやロールスクリーンは必須。
「高窓」は普通の窓よりかは眩しさを感じません。
同じ「高窓」であってもサイズや位置によっては太陽の直射日光が入りやすく、眩しさを感じる場合もあるかもしれません。
圧迫感(閉塞感)はある
「高窓」最大のデメリットはこの圧迫感(閉塞感)にあります。
圧迫感(閉塞感)を感じやすいとされる理由は2つ。
- 視線が抜けない
- 壁に覆われている
まず、窓の面積が少なく、視線が抜けないこと。
大きな窓があることで「視線が抜け、開放感が生まれる」なんてことを聞きますが、まさにその通り。
「高窓」からはこのわずかな範囲でしか外への視線が抜けないため開放感を感じにくいです。
開放感が生まれるか否かは窓のサイズに大きく依存すると言えます。
次に目線の高さが壁に覆われていること。
本来、あるはずの位置に窓がなく、壁に一面を覆われているため余計に圧迫感(閉塞感)を感じやすいです。
また、高窓を天井いっぱいまで付けたことで、壁の面積が多くなってしまったのも要因のひとつだと思われます。
夜になるとこんな感じ。
やはり壁の面積が多いと、どうしても圧迫感(閉塞感)を感じやすいです。
人によっては圧迫感(閉塞感)に耐えきれず、後悔してしまうなんてことも。
寝室に開放感を求めるなら「高窓」の採用は今一度検討したほうが良さそうです。
窓の開け、閉めがめんどう
「高窓」は窓の開け、閉めがめんどうです。
窓の開閉は「クルクル」回して操作するハンドルタイプですが、普通に立った状態ではまずこのハンドルに届きません。
ハンドルオペレーターの位置はこの3ヵ所にあるため、開閉する場合はベッドの上に乗って操作しなければなりません。
確かにそうなのですが・・・ズボラな性格からすると億劫に感じてしまいます。
それにベッドサイド付近に乗るのも汚れそうで、あまり気が進まないのも正直な感想。
ハンドルオペレーターの位置を逆側にして、踏み台を使えるようにすればよかったです。
いずれにしろ、人によって手軽に開け閉めできないのがデメリットとして感じるかもしれません。
チェーンオペレーターとは画像みたいなやつ。
「高窓」のように窓が高い位置にあっても、チェーンを引っ張るだけで操作(開閉)ができます。
一見すると使い勝手が良さそうに見えますが、寝室にはあまりおすすめしません。(個人的に)
まず、存在感がありすぎること。
近くでみると結構デカいです。
そのため、見た目が不格好に見えたり、ロールスクリーンのチェーンと被ったりと窓周りのスタイリッシュさが欠けてしまいます。
あとは開閉音がうるさいこと。
チェーンを引っ張った際に「ガッガッガッ」とかなり大きな可動音が聞こえます。
例えば、夜中に窓を開け閉めするにしても、開閉音がうるさすぎて起きてしまうレベル。
また、こんな感じチェーンオペレーターとロールスクリーンが干渉してしまうことも。(内付けの場合)
関連記事≫【ガチ後悔】書斎の後悔・失敗ポイント4選!こうすれば良かったことまとめ
ハンドルタイプ、チェーンタイプそれぞれメリット・デメリットがあるのでよく考えて検討してみてください。
ロールスクリーンはほぼ使っていない
立地、ライフスタイルによって一概には言えませんが、我が家の場合はロールスクリーンをほぼ使っていません。
まず、隣家から離れているため覗かれる心配がないからです。
立地によってはお隣さんとの距離感が近く、角度によって2階の窓から家のなかを見られる可能性があります。
ただ、我が家の場合は隣家との間にけっこうな距離があるので覗かれることはないです。
また、昼間に寝る習慣がなく、睡眠のために寝室を使うこともありません。
付けたのはいいですが、実際にはロールスクリーンをほぼ使っていない状態です。
「高窓」のロールスクリーン1ヵ所だけで約2万円しました。
寝室には3ヵ所付けたので×3で約6万円。
高すぎる。
当たり前のようにロールスクリーンを付けましたが、ほぼ使っていないのが現状。
今思えば”必要であれば後付け”という形にすればよかったです。
結露はある
「高窓」も結露はあります。
冬の時期は結露が発生しやすいと言われていますが「高窓」も同じように結露します。
このサイズの窓なら結露も多少はマシになるかと思いましたが、まったくそんなことはないです。
しかも、サッシ部分にも水滴が結構ついており、放置しておくとカビになりそうな予感。
「高気密住宅」は結露が生じやすいと言われていますが、寝室の窓に関わらず洗面所の「高窓」も結露しています。
24時間換気システムがあるとはいえ、「高窓」は冬の時期に結露が発生しやすい印象です。
虫が窓と網戸の間に挟まる
個人的に圧迫感(閉塞感)の次にデメリットだと感じたのが虫問題。
我が家の窓は建物の外側へせり出すように開閉する高所用の「横滑り出し窓」を採用しました。
普通の窓は外側に網戸がありますが、横滑り出し窓は内側に網戸があります。
これが結構厄介。
とくに夏の時期なのですが、寝る直前まで窓を開けておくと照明に誘われて無数の虫が網戸に群がってきます。
その状態でエアコンを付けるため窓を閉めてしまうと、窓と網戸の間に行き場を失った虫が閉じ込められます。
普通なら窓の外側の網戸に虫がいる状態ですが、横滑り出し窓は内側に網戸があるので部屋の中に虫がいるような感じ。
正直、この状態はあまり気持ちのいいものではありません。
朝になって確認すると窓と網戸のあいだに虫の死骸がめちゃくちゃ落ちており、まるでホラー。
虫よけスプレーなどを試しましたが、ほぼ効果なし。
今では夏の間、とくに夕方くらいからは窓を開けないようにしています。
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寝室を高窓のみにした感想
高窓のみにした感想
- プライバシー性は高い
- 風通しはすごくいいわけではない
- そこまで明るくはない
- 思ったより眩しさは感じない
- 圧迫感(閉塞感)はある
- 窓の開け、閉めがめんどう
- ロールスクリーンの使用頻度が少ない
- 結露はある
- 虫が窓と網戸の間に挟まる
「高窓」のみはプライバシー性は高いですが、圧迫感(閉塞感)はどうしても感じてしまいます。
また、採光はしやすいと言われていますが、明るいとはまた別の話。
条件によっては「高窓」の感じ方も変わってくるかもしれません。
というのも、我が家の「高窓」は西側に付けなかったため、午後からの光の入り方は未知数だからです。
「高窓」を採用する場合は、設計士や営業担当者と密に打合せしてみてください。